◆◆◆ 掲示板 ◆◆◆

連日の日照りにより、小屋へ流れてくる水は極めて細くなっています。
小屋によっては完全に枯れてしまっている小屋も有るとの事ですので、まだ幸せな事なのかも知れませんが、池ノ平小屋でもかなり苦労しています。
また、例年にない暑さにより、途中で具合が悪くなってしまい小屋まで辿り着けない登山者が多く出ています。
北方稜線での道迷いも多く、なかなか大変な年になっています。

山は下界よりは涼しいですが、下界が暑いと言うことは山の上もそれなりに暑いです。
いつもの年以上に熱中症や暑さ対策をしっかりして出発するようにして下さい。

今年の池ノ平、入山た日から3日間ほどは少量の雨が降ったものの、その後2週間はさっぱり雨が降らない状態が続いています。

池ノ平小屋の水場は山頂が近い湧き水を利用している為、あまりにも雨が降らない日が続くと小屋に水を送れなくなってしまうくらい湧き水が細くなる事があります。

↑ 池ノ平小屋の水源

今のところチョロチョロとではあるものの小屋へ水を流す事が出来ていますが、ホースに空気が入って止まってしまう事もしばしば・・・
水が止まってしまうと小屋番がタンクを背負って料理に使う水を汲みに行くことになります・・・(-_-;)

水場は小屋から仙人峠の方向へ登山道を5分ほど歩いたところにありますので、お手数ですが個人で使う水については水場で汲んでいただけますようお願い致します。

明日からの台風上陸で少しは雨が期待できそうですが、先日被害を受けた地域に再び災害が起こらない事を祈りたいものです。

池ノ平小屋には二つのお風呂があります。

一つは、掘っ建て小屋ではあるものの、ちゃんと壁と屋根で仕切られているプライバシーが守られたお風呂です。

もう一つは、壁も屋根もない代わりに景色をそのまま楽しむことが出来る、マキで湯を沸かす方式の五右衛門風呂です。

今回はこの完全露天の五右衛門風呂の事を書こうと思います。

この五右衛門風呂、聞いたところによると池ノ平がまだモリブデン鉱山の拠点だった頃に作られ、そのまま使い続けられてきた風呂なんだとか。

モリブデンを採掘していた小黒部鉱山は1912年(大正元年)に開業したとの事ですから、なんと100年以上も前の事です!!

その頃から石垣の端にずっとこのお風呂があったと考えると、なんだか入って見たくなりませんか?

こんな歴史を持った山小屋、アルプス中を探してもなかなか無いと思います。

湯船は長方形をしていまして、湯船の奥側に鉄で作られた深い部分があります。
この部分が釜になっていまして、釜の下から火を焚きながらお風呂に入る訳です。
木の板が浮いていますが、湯船に浸かる時はこの板を沈め、足で踏んで入ります。

板を沈めないで入ると・・・確実に足を火傷します(笑)

そして、湯船に人が入るとどんな感じかと言いますと・・・

モデルが悪くて申し訳ありません...(^_^;)
旅館やホテルのパンフレットでよく見掛ける、美人が入浴しているような写真が池ノ平にある訳がないです(笑)
これで勘弁してください!

マキで沸かしたお風呂はガスや灯油で沸かしたお風呂とはちょっと違います。
同じ水から沸かした湯なのに、入ると体の芯から温まり、長湯なんてしようものなら汗がなかなか引かなくなってしまいます。

画像には写っていませんが、右側に簡単な脱衣場兼流し場がありまして、簡単に身体の汗を流す事も出来ます。

ただ、もちろん仕切りはありませんので、女性にはけっこうハードル高いかな・・・
と思いきや、意外と女性も入りたいようで、仲間に見張ってもらいながら入っている女性もいるようです。(そう言う方に次回はモデルをお願いしたいものです^^;)

で、この五右衛門風呂に入りながら私が見ていた景色は...と言いますと・・・

えっと・・・ガスってました(-_-;)

本当はガスの中に八ツ峰の景色や針ノ木岳を眺めることが出来るんです。
この時はガスってましたけど、それでも標高2000mの自然に囲まれながら入るお風呂は格別です。
ビール片手にこの景色を眺めながらの入浴なんて、考えただけでも幸せでしょ?

せっかくなんで、晴れた時の景色も載せておこうと思います。
お風呂の位置とはちょっと違うんですけどね、だいたいこんな感じの景色が見える訳です。

で、題名にも書いた『風呂の日』の話ですが、

毎月26日は『風呂の日』にしようと言うことになり、通常、五右衛門風呂は事前に申告いただいた場合のみ釜に火を入れ準備をしておくのですが、26日の『風呂の日』だけは申告がなくてもお湯を沸かして待っていますので、事前申告なしでも入っていただく事が出来ます。

ただし、雨天や強風の時には釜に火を入れられませんので、入る事が出来ない場合もあることをご了承ください。

毎月26日は『風呂の日!』なんて言っていますが、営業しているのはわずか3か月だけなんですけどね(^_^;)

※2018年7月19日現在の登山道情報です。

登山道の状態は雪渓の溶け具合などにより日々状況が変わって行きますので、入山直前に最寄りの小屋や山岳警備隊に詳細をお確かめ下さい。


・欅平→水平歩道→雲切新道ルートは現在のところ通行可能ですが、折尾谷の雪渓の状態によって今後通行止めになる可能性があるとの事です。
水平歩道の状態については阿曽原温泉小屋にお問い合わせください。

・黒四ダム→内蔵助平→梯子谷乗越ルートは黒部川の内蔵助出合から内蔵助平までのルートで崩落があり、現在のところ通行不能との事です。
7月末までには修復する予定のようですので、詳細については内蔵助山荘へお問い合わせ下さい。

・室堂から二股を通ってくるルートは問題なく通行出来ております。

池ノ平小屋の営業は7月20日頃を予定しております。

それに先立ち、小屋開け作業へ行って参りました。

今年は西日本豪雨の影響を受け、3日遅れの入山となりました。

例年週末に合わせて入山するのですが、平日の入山になってしまった事で参加人数が大幅に減ってしまい、一人に割り当てられる仕事が必然的に多くなってしまう結果に・・・(^-^;

それでも一週間の滞在時間の中で一通りの仕事を終え、小屋の周りの綺麗な景色も楽しんでから帰って来ることが出来ました。

今年もなんとか池ノ平にやって参りました。
今年は1月2月の雪が多かった為か、小屋にいくつかダメージが有ったものの、ちゃんと立っていてくれて取り敢えず一安心。

小屋に着いたらすぐにヘリの荷上げが行われるはずだったのですが、ガスが多くこの日の荷上げは中止。
食料が来ない...。
物資が来ない...。

明日はヘリが来ることを信じて、去年残しておいた食料で凌ぐことに。
何はともあれ、全員無事に入山することが出来て良かった。

(結局、ヘリが来たのは4日後でした...(-_-;))

翌日は早朝から水源地の雪渓をチェーンソーで切り、水を確保する作業から取り掛かる。
この雪切りの作業が小屋開けで一番の大仕事。
今年は直前まで残雪が多いとの情報でしたが、直前の大雨でかなり雪が融けた模様。

なんと2メートルも掘り進まないうちに雪渓に穴が開き、水を得ることが出来ました。
しかも目標としていた場所にドンピシャ!
気持ちのいい雪切り作業でした。

小屋から給水ホースを水源地まで200mほど引き、小屋の給水タンクに接続します。

これで水が使えるようになりました。
ビールも冷やすことが出来ます。

作業の合間は絶景を眺めます。

続いて小屋と小屋を繋ぐ屋根の組み立て。
この作業も人数がいないと出来ない作業です。

それから風呂の湯舟と釜の設置。

そして、今日も暮れてゆきます...
小屋の北側に広がる小黒部谷は夕方がとても素晴らしい。

夜は素晴らしい星空、天の川を見上げる。

池ノ平山にも足を運びました。

池ノ平山からの景色は相変わらずの絶景です。

待ちに待った荷上げヘリが来ました!
これで小屋開け準備を進めることが出来る!!

晴れたら一気に布団を干します。
下界は38℃を越える猛暑になっているとか・・・
標高2000mを越える池ノ平山も日差しを浴びると焼けるような暑さでした。

平ノ池。
まだ残雪がたくさんあり、雪解け水で増水している。

花もたくさん咲きそろい、登山者が来るのを待っているかのよう。

最終日。
私を含め小屋開け応援部隊3名は小屋番を残して下山します。
まだ細かい仕事が残っていますが、あとは小屋開けまで一人でコツコツ片付けてくれる事でしょう。

一週間の池ノ平生活もこれで終わり。
今日も下界は猛暑になるらしい。

帰りたくない...が、帰らねば・・・

2018年の小屋開け入山は本来今日行われる予定でしたが、大雨の影響で延期となりました。
各地で被害が出ており、小屋や登山道に影響が出ていないか心配です。

天候が回復するまで待機となりましたので、小屋開けの時の仕事について少し紹介したいと思います。

小屋に辿り着いてから営業を開始するまでには多くの仕事があるのですが、一番の大仕事となるのが『水場の掘り出し』です。

池ノ平小屋は小屋から200mほど離れた場所にある沢から水を引いているのですが、小屋開けの頃はまだ沢が雪に埋まっており、チェーンソーで雪を切って沢を掘り出す作業を行います。
いわば『小屋開けのビッグイベント!』
力のある男性陣を先頭に、小屋開けスタッフ総出で行います。
小屋に水を引いてしまえばホッとひと安心できるので、この作業は小屋に到着した翌日の早朝から早速取り掛かります。

2年前の記録的な小雪の年は沢が完全に出ていた事も有ったのですが、例年3~4mほどは雪の斜面をチェーンソーで削り出し、水場を掘り出す事になります。

掘る場所は左右の木々に付けた目印を目安にして決めます。
勘も大事。

人が安定して立てる場所を作るように、最初は広めに切り出します。

チェーンソーで四角く切り出した雪は斜面に放り投げ、転がり落としていきます。

かなり掘り下がってきました。
雪の底が近付いてくると、雪の中から微かな水の流れる音が聞こえてくるようになり、チェーンソーを持つ手にも力が入ります。

穴が開きました!!
ドンピシャ!流れの真上に穴を開ける事が出来ました。
安堵の声が上がります。

沢の水を集める為、簡易的に桶を設置し、桶に集めた水をホースで小屋へと送ります。

同時進行で、小屋に片付けてあったホースを水場へと伸ばして行きます。
このホースがけっこう重く、言うことを聞いてくれないホースなので難儀なのです...
設置したままにしておけたら良いのですが、水場までは小さな沢を何本か渡るので、冬場雪に流されてしまう可能性があるのです。

小屋の掃除片付けをしていた女性陣も加わり、小屋開けスタッフ総出で行う大仕事。

ホースの水は架線で小屋の屋根へと渡り・・・

無事、貯水タンクに水が流れ始めました。
あとはこの貯水タンクを綺麗に掃除して、各蛇口へと流れる元栓を開ければ小屋への水引が完了となります。

池ノ平の水源は湧き水で美味しい水ですが、夏場に雨が何日も降らないと涸れそうになって小屋まで水が供給されなくなる時もあります。
タイミングによってご不便をお掛けする時もあるかも知れませんが、ご理解をお願い致します。




本年より池ノ平小屋オリジナルポストカードを販売する事になりました。

訪れるお客様から「池ノ平小屋周辺の自然を写したポストカードは売ってないですか?」とお尋ねいただく事が時々あります。

そこで、池ノ平小屋で販売するポストカード(4枚セット)を製作致しました。

池ノ平小屋のみで販売しますので他では買うことが出来ません。
お越しの際は山の思い出に是非お買い求めいただければと思います。

2016年は室堂側から入山し、剱沢雪渓を通っての小屋入りとなりました。

この年は記録的な降雪不足により、仙人谷の雪渓が危険になっている可能性が考えられる為、安全性を考慮して室堂から別山乗越を越えて剱沢雪渓を下り、二股から仙人新道を登って入山するルートで行く事になりました。

二股の吊り橋はまだ架かっていませんので、スノーブリッジが無ければ登山靴を脱いで渡渉する事になります。

入山の日は生憎の空模様・・・
雨がぱらつく雷鳥沢を渡り、別山乗越まで登り返します。
雨で二股の沢が渡渉できない可能性がある為、この日は剱御前小屋で行動終了となりました。

翌日は素晴らしい晴天となりました!
小屋で朝食をいただいて出発。
剱沢へと下って行きます。

雪渓の雪が少ないものの、問題なく歩く事が出来ました。
ナムの滝から先はほとんど夏道が出ていました。

二股に到着。
吊り橋が架かっていれば数十秒で対岸に渡れるのですが・・・
やはりスノーブリッジはなく、浅い場所を探して渡らなくてはいけません。

沢が広がって一番浅いと思われる場所の両岸にロープを渡し、靴を脱いで渡渉します。
渡っている場所のすぐ下流には剱沢の本流があり、万が一転倒して本流に飲まれてしまえばタダじゃ済まされません。水流は強くはないものの、やはり緊張しました。
すぐ上流には三ノ窓雪渓と小窓雪渓があり、水はかなり冷たかった。

無事に二股を渡り終え、仙人新道を登り返します。
仙人新道の途中から池ノ平山を見ることが出来ますが、既に雪が全く残っていない姿に驚いてしまいました。

晴天無風でかなり暑い登りでしたが、仙人峠に到着すると涼風が吹き、剱岳の景色を眺めながら一休みです。
小屋はもう目前です。
ここに着くとやはり安堵します。

仙人山を巻く登山道を下って行き、池ノ平小屋が見える場所に来て唖然としました。
「雪が全然残ってない・・・。これではビールが冷やせないじゃないか!」
と思ったら、テン場の奥にほんの少しだけ白い塊が!!
この雪は翌日には全て消えてなくなってしまい、ギリギリセーフの入山でした(笑)

室堂側からの入山となると、宇奈月から入山する時よりも歩く距離が断然長くなり、渡渉もあるのでリスクもあります。
雪の有り難さを痛感した2016年の小屋入りでした。



池ノ平小屋は北アルプスの中でもかなり奥地にある小屋の為、普通1日では到達できない場所にあります。

そして冬には大量の雪が降る立山・剱の豪雪地帯にあります。

その為、7月の夏山シーズンに入ってもまだまだ雪があり、私達小屋開けスタッフでも小屋入りの日はかなりの苦労を要します。

通常は黒部市の宇奈月温泉から入山するのですが、通常ルートはまだ沢に橋が掛かっておらず、特殊なルートを駆使して小屋入りします。

時にはロープを出して雪渓へ降りたり、登山靴を脱いで沢を渡渉したりと、その年の状況に合わせて入山ルートや歩くルートが変わる訳です。

上の画像は2015年の仙人谷雪渓を登って入山する風景です。
2015年は宇奈月温泉から登る例年ルートで入山する事が出来ました。
夏場は仙人谷ダムから雲切新道を登るのが通常の登山道ですが、仙人谷ダムの先に掛かる橋はまだ掛かっていない為、旧道ルートを使用しながら仙人谷に降り立ちます。

※旧道ルートは荒廃が進み、ルートが非常に分かり難くなっている上、シーズン中は雪渓が割れて通行する事は出来ません。

仙人谷の雪渓に降り立ったら、後はひたすら長い雪渓を登り続けます。

上の画像は仙人温泉小屋の下あたり。
けっこう登っては来ていますが、それでもまだ半分くらいかな...
更に雪渓を登り続け、雪渓が細くなってくると仙人峠に到着します。
夏は仙人池ヒュッテの前を登山道が通りますが、この季節は仙人谷をまっすぐ峠まで登ってしまいます。

仙人峠に到着すると正面に剱岳の景色が広がります。
この日はガスの多い日でしたが、辛うじて八ツ峰と池ノ平山の景色を眺めることが出来ました。
画像の左が八ツ峰。右が池ノ平山です。その間に左下へ流れている雪渓が小窓雪渓です。
ここで登って来た汗を少し冷やし、後は池ノ平小屋へと下って行きます。

峠を過ぎたからと言って油断は出来ません。
けっこう斜度のある雪の斜面を何回かトラバースします。
途中に池ノ平小屋の生命線となっている水源の沢を通ります。
沢は雪渓の遥か下に埋まっているので、水源まで雪を何mくらい掘るかを確認してから小屋へと入る訳です。

ようやく池ノ平小屋に到着。
速いスタッフは先に到着して小屋のカギを開けて待っています。
まず一番にやる仕事は昨年の秋に残して行ったビールを冷やし、「カンパーイ!!」と言うことになります(笑)

こちらは池ノ平小屋ボランティアスタッフ提供の画像です。

毛勝三山から池ノ平を遠望しています。
小屋がある鞍部にはまだまだ雪が残っていますが、宿泊棟とトイレの小屋が現れてきました。

小屋入りまであと1ヶ月ほど、この感じだと小屋入りの頃までには入り口付近の雪は問題ないレベルにまで溶けているでしょう。楽しみです。


こちらの画像は知人が4月末に梯子谷乗越から池ノ平を写した画像です。

左が池ノ平山で右が仙人山です。
池ノ平小屋はその間の鞍部に建っていますが、この季節は手前に雪が積もってしまう為、小屋を直視する事は出来ません。

今年は融雪が早かった為、もう少しすると小屋の頭が見えてくるかも知れませんが、池ノ平山や平ノ池周辺にはまだまだ雪がたっぷりと残っていますね。

この辺りが綺麗な緑に覆われてくるのはまだ1ヶ月以上先のこと...
小屋開けの為の入山は7月前半を予定しています。

まだ半年ほど先になりますが、池ノ平小屋の2018年度の営業期間が決まりましたのでご連絡致します。

◆2018年度 営業期間:7月20日~10月9日まで(8日宿泊分まで)

二股吊り橋の掛けはずしの日程によって多少前後する可能性がありますので、詳細については直前に情報収集をお願い致します。

2018年もたくさんのお客様をお待ちしております。

画像は小屋開け準備中(7月11日)の池ノ平小屋です。

右側(平ノ池側)の斜面にまだ多くの雪が残っていますね。

この季節は小屋から仙人峠までの登山道にもまだ雪が残っていますので、お越しの際は足元にご注意を。